日経ビジネス2002.3.11号の特集は「さらば定昇・退職金…賃下げ時代のサバイバイル術」です。生涯賃金は今後確実に下がっていきそうです。
記事の中に識者へのインタビューをカッコ書きで取り込んでいるところがあります。『「既にローンで家を買っている場合、繰り上げ返済を何より優先すべきだ。…」と○○氏は言う。』とあります。
このような記事は要注意です。本来は別の意味だったり、条件があったりするのに、雑誌記者の都合のいいフレーズだけが、記者によって記事に取り込まれることがあります。
Bird発行人もインタビューを受けて記事になってから、「こんなこと言うはずないのにナ」と思ったことがあります。
Bird発行人は住宅ローンの繰り上げ返済は「ちょっと待て」だと思っています。
『一部のファイナンシャルプランナーはいまだに預金取崩での住宅ローン「一部繰り上げ返済」を勧めます。余程の自信がない限りそんな愚かなことをしてはいけません。虎の子定期預金の取崩しでローン一部繰り上げ返済すれば、返済額の総額は確かに激減します。数字上有利なのは事実です。しかし虎の子預金がなくなったときに、リストラ・賃下げ・失業となれば一体どうするのでしょうか。即座に日々の生活に事欠くことになります。余裕金は必要です。
虎の子預金があれば、無収入でもしばらくは食べつなげます。苦しくなればローン返済を止めます。すぐ退去ということもなく、落ち着いたら返済すればいいのですし、競売になったとしてもそれまではタダで住めます。
無理な繰り上げ返済の直後にリストラ直撃なら、即座に地獄の1丁目です。今は手元資金を厚くする時代です。こんな時代に繰り上げ返済をしてよいのも今後の収入に不安のない人だけです。目先の数字ばかりでなく時代の置れた状況を意識しましょう。』(バードレポート1999.9.20号より)
